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百合裂(ゆりさき) レム プロフィール 名前 百合裂 レム コードネーム “百合の咲く場所で”≪クレイジー・リリィ≫ 性別 女 年齢 16 シンドローム オルクス 身長 144センチ ワークス 不良高校生 カヴァー 女学院の姫 PL いのいち + 経歴 レムは女の子のことが好きです。 レムは女の子と女の子が一緒にいることが好きです。 レムは女の子と女の子が愛し合うことが好きです。 もし、愛し合う2人がいらっしゃるのなら、 レムは2人の世界≪不可視の領域≫を作りましょう。 レムは2人の幸せ≪仕組まれた幸運≫を願いましょう。 愛し合う2人にどんな逆境が訪れても、 きっとお華さんや妖精さんが手助けしてくれます。 だってここはレムが創った2人だけの世界。 …でもいけない。2人の愛に陰りが見えています。 仕方ありません。苦難を超えて愛は強くなるのです。 これは愛の試練≪ナーブジャック≫です。 ご健闘を。 百合裂レムは異常者である。 自分が好みの女生徒2人を誑かし、己が領域に連れ込み2人の愛を試す。 しかし、大抵の場合、 「百合裂レムの事が好きなのであって、もう一人に興味はない」カップルが生まれ、 無論、愛など芽生えない。 その度に彼女は嘆き悲しみ、己が思うがままに2人を誘導する。 いつまでも百合の花が咲かないようであれば、多少の干渉≪ジャック≫も仕方がない。 その様はまるでお人形さん遊びのようである。 なお、百合裂レムは女性愛者ではない。 + 台詞集 「そんなだから左手の指輪を外すことになったのでしょうか…」 「世間はみんなテロリストが好きらしいですわ」 「貴方ってパターンでしか喋れないんですのね」 「マフティー・ナビーユ・エリン」 「やってくださいませ、そんな偽物なんて」 「百合は身体に現れますもの」 「人ってウルボンのことになると、バカになるって本当ですわね」 「貴方はあのベットを使ってくださいませ」 「マフティーのやり方、正しくないですわ」 「きゃっ。失礼ですわね」 「機長!怖かったですわ!」 「私の本当の姿は薄汚いでしょう?」 「それほど生きる事に執着してませんわ、私」 「でも、子供の論理って、正しい事もありますわ」 「マフティーだなんて、嘘を言う連中なんか、やっちゃってくださいませ」 「マフティー・ナビーユ・エリン、つまり、百合を脅かす予言の王、という名前を名乗るのは、あなた、偽物だって分かったことですわ」 「はい、じゃ、機長、おやすみなさい。あたしの夢を見てもいいですわ」 「わからないです、女の勘…そう思ってくださいませ」 「いいのですわ、私は、そういう階級の人間ではありません。女学院の姫という情けない職業の女ですわ」 「あら凄いですのね。でも、そんな貴方が、なんでテロリストになるのでしょうか?」 「あら凄いですのね。でも、そんな貴方が、なんでFHになるのでしょうか?」 「いつでもチップが出るとは思わないでくださいね?そういう態度では、ここを辞めてもらうことになりますわ」 「私、この空港は嫌いですわ」 「こんな時に閃光は、光みたいなもので防御して…」 「自信を持たれまして。貴方にはウルボンになれる星がありますのに」 「マフティー・ナビーユ・エリンを退治に機内に降りるのでしょう?」 「世間はみんなウルトボンバーが好きらしいですわ」 「マフティー・ナビーユ・エリンを生き返らせて、人の散るさまを魅せてくれるって」 「…えぇ。…大人の理屈ってわかりますけれど……でも、偉い人って、ぜんぶ偉いんでしょうか?」 データリンク 百合裂 レム 卓経歴 鷹野愛、烈日のヒガンバナ 関連シナリオリンク 鷹野愛、烈日のヒガンバナ 関連キャラクターリンク 古今野 リク 関係性:右の素質がありますわ 倉持 涙 関係性:あえて左に置きたいですわ レヴィ 関係性:右の素質がありますわ 鷹野 愛 関係性:既に咲いているようですわね
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氷の悪魔やら、「教会」…というよりもエイブラハムの子飼いの契約者達が暴れまわっている、学校町 日が沈み切り、暗くなったその街で 「………」 何とか、安全圏を探してさまよう少女 …人間では、ない 空野 暦と言う、とある異常を抱え、しかも契約者である少女が描いた自画像から生まれてしまった…ドッペルゲンガー モデルである本人とは違い(失礼)ある程度の常識を兼ね備えている彼女 学校町のこの惨状に、それでも異常事態に気づかずに通常生活を営んでいる人々に半ば頭痛すら覚える 「…とにかく、安全な場所よ、安全な場所…」 そっと、物陰から顔を出す …よし、誰もない そう考え、駆けだしたのだが 「----っ!!」 感じた悪寒 背後から、氷の彫像のような悪魔達が、迫ってくる…! 「あぁ、もう!」 とにかく、逃げるしかない 駆けだした彼女を、悪魔達は追ってくる ばさり、翼を広げて低空飛行してくる悪魔達の方が、早い このままでは、追いつかれて… 「…伏せろっ!!」 誰かから、そう声をかけられ それに、答えたつもりではなかったのだが…足を雪にとられ、彼女は転んだ その、彼女の頭上を…投擲された何かが、通り過ぎて行って どぉおん!!!と 爆発音が、響き渡る 「っひ……!?」 飛んできた衝撃に、思わず身を固くする 凍れる悪魔達は爆発に巻き込まれ、氷のかけらとなってキラキラと月明かりを反射しながら、辺りに散らばっていった ころん、と やや大きめの塊が、転がって ぐしゃ!!と 誰かが、それを踏みつぶす 「えっと、兄さん。確か、こういうちょっと大きな結晶を踏みつぶしたら復活してこなくなったよね?」 「…そうだな」 …聞こえてきた声 それに、聞き覚えがある事に、彼女は気づいた 正確には、彼女のモデルとなった空野 暦と言う少女の記憶の中に、その声がある ……恐る恐る、顔を上げる そこにいたのは、二人の青年 一卵性の双子なのだろう、顔立ちはそっくりだ 一方は、メガネをかけ、髪をうなじの辺りで括っていて、白衣を着ている…ついでに、くわえ煙草をしている もう一方はにこにことした笑顔を浮かべていて、髪を三つ編みのようにして結んでいて…手に、コーラのペットボトルを持っている 中央高校化学教師 荒神 秀 その双子の弟であり……「組織」所属の契約者 荒神 涼 涼が「組織」所属契約者である事は暦の記憶にもない為、彼女が知らない事実ではあるが …彼女の勘が告げていた こいつらに関わったら、ヤバイ 特に、弟の方に関わったら、ヤバイ 逃げ出そうとした彼女 が 「……待て」 がしり 秀に、首根っこを掴まれた 見た目によらず握力も腕力もあるようで、逃れられない 「な、何でしょう、荒神先生?」 急いで、空野 暦本人のふりをしようとする彼女 が、とっさの事で、うまくできなかった しまった、彼女はこんな喋り方じゃない やはり、異質さに気づかれたのだろうか 秀がかすかに眉を歪める 「……お前、空野 暦じゃないな?」 「まぁ、本人だとしても、こんな夜遅くに学生さんが一人であるいちゃダメだよね」 にこにこ、涼が笑ってくる 何だろう、なんで、よくも知らないのに「こいつはヤンデレだ」ってわかるのだろう、怖い 「………話は、別の場所でじっくり聞かせてもらおうか」 「あぁ、尋問ルートっ!?」 「拷問ルートじゃないからいいよね、別に」 「さわやかな笑顔を張り付けて口走るセリフじゃないっ!?」 …いや、待て いっそ、この二人に確保された方が、まだ安全か? 悩みつつも、彼女は引きずられていったのだった to be … ? 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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じゃり、と足音が聞こえて はっとしたように、衛悟は顔を上げた ……ここまで近づかれるまで、気づけなかった? 暦が作りだした痕の観察に意識を取られすぎていたのか 顔を上げると、そこにいたのは 「……校長先生?」 「やぁ」 にこにこと笑っている、中央高校校長 出道 桐男の姿があった 近づいてきたのが彼であった事実に、衛悟は一瞬、ほっとして ……すぐに、ほっとしている場合じゃない事に気付く 何せ、彼の目の前のコンクリートの壁には、真一文字に切り裂かれた痕があるのである ------状況的に、彼が何かしたように見えなくもありません 本当にありがとうございました 「あ、あの、これは」 「あー、ずっぱりいってるねぇ、これは」 つ、とその痕に触れる桐男 小さく、苦笑している 「あぁ、君は気にしなくてもいいよ。まぁ、これくらいなら今日中に直せるから」 「……え」 ……直せる?今日中に? 何を言っている? 「それにしても、一応、あぁいうのが入らないようにしてるつもりなんだけどね。もうちょっと、結界は強化すべきかな?でも、あれ使うと物凄く疲れて、通常業務に差支えが出るんだよなぁ…」 何を この男は、何を言っているのだ 「…校長先生?」 「うん?」 にこにこと、衛悟を見下ろしてくる桐男 その表情は、いつもの穏やかな校長先生のものだ 気さくで、生徒達にも好かれている、校長先生のそれ けれど、何故だろうか それ以外のものを、感じ取ってしまうのは 「………大丈夫、君は気にしなくていいんだよ。君は、君の仕事に集中していればいいんだよ。僕も、僕の仕事をやるだけだからね」 ただ、と …一瞬、その目が細められた 「ただ、ね。一応、ここって「組織」には関わってくるな、って言っておいてくれてるんだよね。あの一歩間違うとヤンデレな彼が。校舎の敷地内にみだりに入るなとか、生徒に手を出すな、とかってね」 それは、衛悟も聞いた事がある 実力はあるけれど、性格に多大に問題がある「組織」所属の青年…化学の先生と苗字同じなんだよなぁ、と衛悟は覚えていた…が、「組織」に入る際に提示したという条件の一つ それが、そうなのだ、と 「だから……余計な事は、しちゃダメだよ?」 「-----っ!!」 それは 衛悟への、忠告であり、警告の言葉 一瞬、背筋が寒くなる だが 次の瞬間、桐男は、いつも通りの笑顔に戻っていて 「それと、そっちの仕事に集中しすぎて、勉強に支障が出ないようにね?」 「あ……」 「君が何かしでかさない限りは、君も僕が護るよ。中央高校の生徒である限りは、ね。生徒を守るのは、教師の務めだから」 にこにこと笑って、衛悟を見つめてくる桐男 その視線は壁の傷痕へと向けられて、さて、他の生徒や先生方に気付かれる前に直さないとね、と呟いている いつも通りの、校長先生 だと言うのに………まるで、酷く遠い存在へと化したような そんな錯覚を、感じたのだった to be … ? 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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…学園祭が続く中 中央高校2年B組担任 化学教師の荒神 秀は、不機嫌全開の表情で、そこに立っていた 何が悲しくて、28歳にもなって執事コスプレなんぞさせられなければいけないのだ 担任しているクラスが開いている模擬店の前で、不機嫌を隠そうともしていない秀なのだが…不思議と、客足は途絶えない 彼の隣で、双子の弟の荒神 涼が、営業スマイルを振りまいているせいもあるだろう まったく同じ顔の秀が不機嫌な顔である事で、涼の営業スマイルが際立っているのだ まぁ、そうじゃなくとも、不機嫌そうな表情の執事と言うのも、それはそれで需要があるので問題はなかった ……と、そうやって 涼と同じく客寄せを手伝っていたディランが休憩時間の間、秀は涼の隣に立っていたのだが… 「………」 …近づいてくる、とある客に、気づいて ますます、不機嫌を隠さない表情になった 「やっほー、しゅーちゃん、りょーちゃん、久しぶり」 「帰れ。そして、その呼び方はやめろ」 「えー、ひどーい」 そこに、いたのは 二の腕脇ヘソ太もも露出を惜しまぬ…しかし、胸元だけは鉄壁ガードの衣服の女性 玄宗 エリカ…秀にとって、高校時代の同級生である女性だった 一応、友人と呼んで良い相手ではあるが、あまり顔をあわせたい相手ではない 特に、このような状況では、だ 「あ、エリカちゃん……お嬢様、お帰りになられますか?」 と、涼が、エリカに気付いた 秀と違い、きちんとメイド・執事喫茶の呼び込みとしての仕事をする涼 エリカは楽しげに、そんな涼に笑いかける 「りょーちゃん、似合ってるわね」 「うん、ありがとう」 にこにこと笑っている涼 エリカの言葉も、さらりと受け流す ちらり、エリカが秀に視線を向けた …次の言葉が、容易に想像できる だから、こそ 「………店に入るなら、案内する」 「あ、ありがと、しゅーちゃん。じゃあお願い」 言葉を封じる意味で、エリカを店内に案内した ……どうせ、「相変わらず、双子だけど中身は違うよね」とか言ってくるつもりだったんだろう 生徒達が忙しく働いている店内に、エリカを案内していくと 「………りょーちゃん、ちょっとは、元気になれた?」 と そう、エリカが秀に尋ねてきた …小さく、秀は答える 「…前よりは、少しはマシになってきているはずだ」 「……そっか」 ……エリカは、高校の頃の秀と涼を知っている 両親を、デュラハンに殺された直後の彼らの様子を知っている だから、こそ 今の涼が、両親を失ったトラウマを克服できているかどうか、心配しているようだ …秀としては、少しはマシになってきている、と、そう答えるしかなかった 自分達の両親の仇であるデュラハンを倒して以降、涼の壊れきっていた心は、少しずつではあるが、良い方向に向かっているように思えた あの日以降、あの瞬間の前から時が止まったかのように、精神的な成長が止まった涼の心 いつまでも子供っぽいまま、成長していなかった涼の精神は、ようやく、少しずつ、歳相応に近づいて…きている、はずである それでも、以前より、兄である自分以外の事も気にかけるようになってはいるし、マシになってきているはずだ そう、信じたい 「しゅーちゃん」 「………何だ。それと、その呼び方はいい加減、やめろ」 「いいじゃない、好敵手と呼んで友と読む関係だったんだから」 どんな関係だ あの頃に関しては黒歴史だからやめろ 「それはともかく……相談とかは、いつでも乗るからね?相談するのって、大事よ?」 「………考えておく」 感謝していない訳ではない エリカには、両親を失った当初、ずいぶんと支えてもらった だが……だからこそ、これ以上は迷惑をかけたくないというのも事実 彼女は一度首を突っ込めば、どこまでもどこまでも、それこそ、問題が解決するまで、付き合ってくるだろうから そこまでさせるつもりはない 「…お前こそ、自分の事を考えておけ。涼から聞いたが、一応、恋人らしい存在が出来たんだろう?お前を選ぶ奇特な奴なんざめったにいないんだから、逃げられないようにしておけ」 「えー、ひどーい。しゅーちゃんこそ、ちゃんとお嫁さん見つけて、りょーちゃんを安心させないと駄目よ?」 うるさい、と短く返し、生徒に後の接客を任せた ……本当に、どこまでも昔と変わらない女だ 昔と、何も変わらない せいぜい変わった所は、以前は胸元も平気で露出していたのが、今はしなくなったという点くらいか ほんの少しは、羞恥心でも芽生えたのだろうか 「あ、兄さん。エリカちゃん、生徒に任せてきたの?」 「あぁ……一応、俺は呼び込みだけを任されているからな」 …実際は、不機嫌顔でつっ立っているだけで、通常考えれば営業妨害にしかなっていないはずなのだが それなのに、客が来るのも不思議なものだ 「エリカちゃん、元気そうだよね」 「………そうだな」 「恋人できたって言うけど。ちゃんと、幸せになってくれればいいよね」 そうだな、と短く返す 高校での、三年間 当時、荒れていた自分達に、臆す事なく接してきて、対等に渡り合ってきた彼女 あの頃と何も変わらず、彼女はこちらに接してくる ……幸せになってくれればいい、と そう、願うくらいは、してもいいだろう 「あ、そう言えば、兄さん」 「…何だ」 「兄さんがエリカちゃんに気付く前に、エリカちゃん、僕らの写真撮ってたけど、いいの?」 ……… …………… 「…何故、早く言わない」 「えー、特に被害はなさそうだったし」 …この野郎 後で、エリカにその写真を消去するように言っておかなければ…無駄に終わりそうだが 予測されるやり取りを想像し、秀は小さくため息をつき …しかし その表情は、どこか、楽しげでもあって 普段、めったに笑わない秀が、かすかに笑っている事に生徒数人が気付き 若干の騒ぎになったのだが、それはどうでもいいことである 終われ 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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管理人より 『不良遊戯 シャッフル・ザ・カード』のカード情報を集めています。 情報を元に閲覧者の参考になる情報ページにしていきたいと思いますのでご協力をお願いします。 ゲーム無課金での情報ページの作成の為、課金カードによる情報は、新カード発表時のもののみとなっています。 下記コメント欄に情報をお願いします いいね -- まみ (2015-02-06 22 39 06) ↑ありがとう♪☆情報不足で完成には、ほど遠いですけどね♪ -- 管理人 (2015-02-08 15 28 27) こんにちは。カード情報や図鑑もあってや異変ありがたく拝見させて頂いております。ただ、カードの画像がオリジナルサイズではないためややぼやけて見えるので、オリジナルサイズの画像は見れないでしょうか? -- ニュート (2015-05-15 20 13 30) ↑ありがとうございます♪☆申し訳ありませんが、今のところ、オリジナルサイズは考えておりません -- 管理人 (2015-05-16 18 27 01) 画像がぼやけているのは、オリジナルサイズが手に入らず、縮小サイズの画像を使用しているためだと思います。オリジナルサイズを取得次第更新しておりますのでよろしくお願いします。 -- 管理人 (2015-05-16 18 37 20) 助かってます♪ありがとうございます! -- あげは (2015-10-28 12 45 15) FTPが使用できなくなってしまったので、図鑑の更新が出来ません -- 管理人 (2016-01-26 12 54 03) 図鑑の更新はもうないのでしょうか?(T . T) -- Tama (2016-10-15 00 20 23) Tamaさま、申し訳ありません。FTPの使用が一時出来なくなったため、更新をしていませんでした。今違う形で使用出来るようになったので少しづつですが更新を再開したいと思っています。 -- 管理人 (2016-11-03 12 16 55) 最近始めた者です。参考にさせて頂いています。この手の情報ページ作成は、大変だと思いますが期待しています。頑張って下さい。 -- ダックス (2017-03-25 14 07 35) ダックスさま、ありがとうございます。穴あきのページだらけですが少しでも手助けになれば幸いです -- 管理人 (2017-04-04 22 34 20) いつも参考にしてます -- Hiro (2017-04-13 10 49 19) がんばってください -- 名無しさん (2019-08-22 17 52 12) 明けオメコとよろ♪ -- 早乙女麗一 (2021-01-02 21 19 55) イラストを描いてる方を知りたいです -- 名無しさん (2022-11-24 08 31 22) ここってもう、更新されないのですか? -- 名無しさん (2023-03-07 05 03 51) 管理者様いつも更新ありがとうございます。 -- Rock The Move (2023-05-27 00 40 27) 管理人が居なくなったので勝手に代わりに更新してます。GREE版をもとにやっています。mobage版でもわかるのは載せようと思います。入手してない物は順番が違うと思いますが一応載せます。わかる方は情報お願い致します。 -- 名無しさん (2023-06-02 19 30 35) ↑更新ありがとうございます。 -- 管理人 (2023-07-10 13 56 37) 勝手に更新してる者ですが、サイズ微妙に違っててすみません。あと、一覧ページは更新できなくなってたので、ページ数変えました。 -- カーマイン (2023-07-14 19 28 42) 大変助かっています。ありがとうございます。一覧ページとはどのページのことですか? -- 管理人 (2023-07-15 20 14 32) 図鑑全て(1ページ~50ページ)の事です。ページ数を50から40に変えました。 -- カーマイン (2023-07-16 00 51 48) 言われてみれば!気がつきませんでした! -- 管理人 (2023-07-16 17 48 58) ウィキ内共通利用ファイルのURLを他の人のページに貼り付けられる数に限りがある様なので201ページ以降のページを変えました -- カーマイン (2023-09-06 22 56 39) 図鑑全てのページで共通利用ファイルが貼り付けられなくなりそうなんですが、僕のページに変えてもいいですか? -- カーマイン (2023-12-12 00 11 00) 使わないです。 -- カーマイン (2023-12-29 23 06 48) ありがとうございます。違う人だったようですね -- 管理人 (2023-12-31 13 34 31) 図鑑SR「furyoyuugi0sr1」にて、アップロード出来るようにしたのですが、出来ますか? -- 管理人 (2023-12-31 13 51 13) 編集権限がないため出来ません、と出ます -- カーマイン (2023-12-31 16 09 32) そうですか、ダメですか。もし良ければ、メンバー申請して頂ければ承認します -- 管理人 (2023-12-31 19 25 23) メンバー申請しました -- カーマイン (2024-01-01 19 23 27) 名前 コメント
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「…………」 その張り紙に気付いてしまい、俺は小さくため息をついた …夢の国、か 弟から、話は聞いている 随分と厄介な都市伝説らしい 「…まったく」 これ以上、厄介ごとなど背負い込みたくないのだが 首筋をさすりながら、そう考える だが、見つけてしまった以上、放置する訳にも行くまい 花子さんの契約者のあの青少年にも、教えてやらないと そうすれば、あいつの妹にも、自然と話は伝わるはずだ 「………さて」 もし、自分は夢の国と遭遇したら …殺される事が、できるだろうか? そんな事を考えながら、俺はタバコをくわえながら、校舎に入っていったのだった to be …? 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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----これは、幼い日の記憶 まだ、彼らが都市伝説と言うこの世の闇について、何も知らなかった頃の記憶 ぐすぐすと、弟が泣き続けている さっきまでテレビでやっていた映画が怖かったのだろう 途中からずっと泣き続けていて、まだ泣き止んでいない それは、首を刈る、首なし騎士が出てくる話だった 家々をノックし、扉を開けた瞬間、家の中の一人を指差す そして数年後、指差した相手を殺しに来る… そんな、外国の民話か何かを元にした映画 首なしの馬が引く戦車に乗り、巨大な剣を手に人々を殺す首なし騎士 その姿が、あまりにも恐ろしく 自分と同じ顔した弟は、さっきからずっと泣き続けている 「…もう泣くな」 「ふぇ……だって、お兄ちゃん……」 しゃっくりあげながら、弟はこちらを見上げてくる 自分と、外見はどこまでも同じだと言うのに あぁ言ったものにあまり恐怖を感じないこちらと違って、弟は随分と怖がりだ ほんの少し、怖い話を聞いただけでも泣き出してしまう 「もし、あの首なし騎士が家に来たら……怖いよぉ……」 「……家には来ない」 そう、断言してやる あれは、外国の話だ わざわざ、日本になんて来たりしないだろう そうは言っても、弟はやはり、怖くして仕方ないようで いつまでも、いつまでも、泣き続けて 弟が泣いているのが嫌だった 自分は兄なのだから、弟が泣いていたら、助けてやらなければならない いや、そもそも、弟を泣かせるべきではなかったと言うのに 小さくため息をついて、弟の頭を撫でてやる 「…大丈夫だ、首なし騎士が来たら、俺がやっつけてやる」 「………え?」 ぐす、と涙を拭きながら 弟が、きょとんとこちらを見あげてくる 「さっきの映画でも言ってただろ。首なし騎士に指を指されても、首なし騎士が現れた時に返り討ちにしてやればいい。そうすれば、死なずにすむんだ」 「……っで、でも…相手は、おばけだよ…」 じわり その目に、また涙が浮かびだす …だから、泣くな 大丈夫だから 「おばけだろうがなんだろうが、俺が追い払ってやる。もし、お前があいつに指差されたとしても、俺が首なし騎士を追い払ってやる。そうすれば、お前は助かるから」 だから、泣くな、と 頭を撫で続けてやっていると …弟は、ようやく、少し落ち着いてきて そして、涙で濡れた顔をあげて…こう、言って来た 「…それじゃあ、僕も追い払う。お兄ちゃんが、首なし騎士に指差されたら、僕が首なし騎士を追い払う。僕が、お兄ちゃんを助ける!」 「……お前が?映画だけで泣いてたようなお前が?」 「もう、泣かないもん」 ……無理だな 心の中ではそう思った 泣き虫のこいつが、首なし騎士を追い払うなんて、どう考えても無理だろう だが 「…あぁ、それじゃあ、その時は頼んだぞ」 と、そう言ってやると ようやく、弟は笑ってくれた あの頃は本気でそう考えていた 首なし騎士に自分が指差されたとしても、弟が指差されたとしても、自分が首なし騎士を追い払ってやろうと ……まさか、弟が後々あんな性格になるなどとは、夢にも思っていなかったから ………いや 今でも、そう考えている たとえ、首なし騎士に狙われたのが自分であれ、弟であれ………自分が、追い払う もう、家族の首なし死体を見るのは御免だ 切られた首を見るのは御免だ もう二度と、あの日の悲劇を繰り返させはしないのだ to be … ? 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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---「首塚」主催の宴会より数日後 学校町 南区 墓地 「………」 彼は、その墓の前にいた そっと墓石を動かし…その木箱を取り出す 蓋を開けて中身を確認すると…それを、懐に閉まった 墓石を元に戻し、じっと墓標を見つめる 「…あんたらは、これが間に合わなかった訳だ」 あの時は、これにどんな意味があるのか 何故、こんな物を用意したのか…わからなかった だが、今ならわかる これが自分たちにとって、どれだけ重要な物か 「…後、少しだから……だから、もう少し待っていてくれ」 墓の下に眠る二人に 彼は、静かに語りかける 「……仇は、必ず取る。俺もあいつも、まだ、あんた達のところにはいけない」 まだ、同じ場所に行く事はできない 行く訳には行かない 自分はまだ死ぬわけには行かない 弟を死なせるつもりはない 「もうしばらく…2人だけで、ゆっくりしてくれや」 そう言って、彼はその墓の前を後にした …己の両親が眠る、墓の前を 「…あれ?新入り君?」 「………うん?」 墓地から帰り道 声をかけられて、彼は立ち止まった …新入り? 振り返ると、そこにはなかなかの顔立ちの青年が一人と…まだ一人気配を感じるような気がするが、姿が見えない 「………あぁ、弟のバイト先の人間か?」 「え?………あ」 どうやら、向こうは人違いに気づいたようだ どこか、納得したように彼を見つめてくる 「双子のお兄さんがいるってのは聞いてたけど…確かに、似てるなぁ」 「…一卵性の双子だからな」 タバコを咥えて、答える 弟のバイト先の…「うわさの産物」だったか…そこの人間か 小さく、頭を下げておく 「…弟が、世話になっているようで。迷惑はかけてないか?」 「あぁ、いや、別に」 恐らくは、高確立で迷惑をかけているのだろうが 一応、あちらさんはそう言ってくれた ……本当に迷惑かけてないだろうな、あいつ …だが、そうか あいつのバイト先、か… 「……なぁ」 「うん?」 「弟から聞いているんだが。あんたは店で都市伝説を働かせて、更生させているらしいな?」 こちらの言葉に、うわさの産物の店長はやや途惑ったように頷いてきた …ゆっくりと、続ける 「……頼みがある」 「頼み?」 「…もしもの、話だが」 そうなるつもりは、そうそうないが だが、保険をかけておくに、こしたことはない 「…もし、俺が死んだら。弟に『もうお前は何も心配しなくていい』と俺が言っていたと、伝えてくれ」 「………は?」 こちらの、言葉に 相手は、驚いたような表情を浮かべる 当たり前だろう バイトの身内とは言え、初対面の相手にこんなことを言われたのだから だが、これくらいしか頼める相手が思い浮ばない 教え子や自分が契約している都市伝説に託すつもりはないし、弟が関わっているらしい何やら裏の人物の連絡先はわからない …だから ここでたまたま会ったのを、不運と思ってもらうとしよう 「……悪いが、まかせた」 「お、おい…!」 呼び止められたが、無視して進んでいく 詳しく話すつもりはない これ以上、話してはいけない 「………っち」 首筋をさする …近い こんなにも、近いと言うのに しかし、まだ現れない 「…来るなら、とっとと現れやがれ…」 こちらの準備はできている さぁ、俺の前に現れろ この首を狙って現れて見せろ 「…俺が、お前を殺してやる」 そう簡単に、殺されてやるものか 小さく呟きながら、彼は一人家路に付いていった 「…何だったんだ?」 突然の事に、うわさの産物の店長は途惑う バイトの青年の、双子の兄 いつも笑顔の新入り君と違って随分仏頂面だな、とか思っていたら 突然、あんな事を言われるとは 「なぁ、こっちゃん………こっちゃん??」 ……ぎゅう、と 狐耳の少女が、店長にしっかりとしがみ付いていた 顔色が、悪い 「…どうしたんだ?」 「………何か」 「…?」 小さく…震えている? 顔色を悪くしたまま、狐耳の少女は…小さく、呟く 「…あの人の、後ろ……何か「居」た」 「…え?」 「すぐに、消えた……けど、「居」た」 それは、とても、とても恐ろしいもので とても、とても、不吉なもので… あの男性は、その存在に気づいていて だからこそ、こちらとの話をさっさと打ち切って、立ち去ったような そんな印象を、少女は受けて …不吉な影が、彼ら兄弟に降り注ごうとしているのを この都市伝説である少女は、確かに感じ取ってしまったのだった to be … ? 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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迫ってくる 迫ってくる 貴方は逃げられない きっと逃げる事ができない 迫ってくる 迫ってくる 貴方は逃げられない 貴方は逃げない 迫ってくる それの気配を感じながら 貴方は 何を考えているのですか? Red Cape 積極的に関わるつもりなんざ、毛頭ない 面倒な事は御免なのだ …とは言え 生徒や、弟が巻き込まれるようであれば、俺はこの件に関わらざるをえないだろうし ……それに 「…ったく」 「うー?」 ぶらん 俺に持ち上げられたその餓鬼は、きょとんとした表情で…はたして、事態を把握できているか否か 目の前には、「夢の国」でおなじみのマスコットたち ただ、あえて突っ込みたい事は、何故、最近黄色い電気鼠に人気を押されがちな富士額の鼠の首から上がないのだ、とか 某アヒルにおまるが突き刺さっているんだ、とか 突っ込み所は大量にある訳だが… …間違いなく、これは「夢の国」 あのチラシで注意を促されていた存在だ …そして、このマスコット共は どうやら、この餓鬼を獲物にしようとしていたようだ 「うー?………うーうー」 少年は、己が置かれた状況に、首をかしげている 思考が、現実に追いついていないようだ 泣き叫ばれるよりはマシだから良しとしようか さて、どうするか? この餓鬼を助けたのはいいが…このマスコット連中は、俺たちを見逃してくれるとは思えない …ここは、校外 当然、人体模型も白骨標本も連れて来てはいない ……今の自分に、「夢の国」と戦う力は、ない 「…夢の国?うー…?」 「…あぁ、そうだな、夢の国だな」 じり、じり、と 夢の国の狂ったマスコットたちが、こちらに迫ってきている …取り込もうとでも、言うのか その、狂ったパレードの中に 俺はひとまず、餓鬼を抱えたまま、じりじりと下がる 最悪、この餓鬼だけでも逃がす事ができればいいのだが 「……うー…違う」 …ぼそり 餓鬼が、何やら呟いた ピタリ まるで、その言葉に反応したように マスコットたちの動きが、一瞬止まった 「うー……違う、違う。こんなの、夢の国じゃない!うーうー!」 うーうーうー!! 餓鬼が、うーうー騒ぎ出す まるで、癇癪を起こしたかのように、うーうーうーうー騒いでいる それは、まるで、欲しかった物とは違う物を渡された子供のような… 「うーうーうー!!違う、違う、違う!!夢の国は魔法の国ー!みんなが楽しむ魔法の国!!こんな怖いの夢の国じゃない!こんなの夢の国じゃないっ!!うーうーうーうーうーうーうー!!!」 それは、拒絶の言葉 夢の国を拒絶した言葉 目の前の夢の国は、夢の国ではないのだと言う、否定の言葉 餓鬼の叫びに、夢の国のマスコットたちの動きが、目に見えて鈍った 子供の叫びが、「夢の国」の今の姿を否定する、拒絶する叫びが 本来、子供たちの「夢」を受け止めるはずだった夢の国を 本来、子供たちに「夢」を届けるはずだった夢の国を、苦しめる …今が、チャンスか 俺は、餓鬼を抱えたまま走り出した このまま、「夢の国」のテリトリーから脱出する 戦う必要などない 逃げ延びられればいい 生き延びられれば、それでいい マスコットの一体が、苦しみを振り払うように迫ってきた どこか間の抜けた、犬のマスコット カリブの海賊にでも借りたのだろうか 海賊が振り回すような剣を手に、それは迫ってきて 俺に向かって、その剣を振り下ろしてきた あぁ、死ねたか? この時、確かにそう考えたのだが マスコットが振り下ろしてきた剣は、俺に届かなかった その剣は、何かによって受け止められ ざんっ!!と マスコットの腕が、切り落とされた 「………っち」 多分、マスコット連中や…この餓鬼には見えていないであろうその存在に、俺は舌打ちした あぁ、畜生めが てめぇは、どうしても、自分の手で俺を殺したいってか? 自分が到着するまでは その時が来るまでは …他の連中には、俺を殺させないというのか? リスの姿をしたマスコットが二体、腕を切られてうめく犬を尻目に襲い掛かってきた しかし、それらも、「あれ」に切り捨てられていく 走る とにかく、走る 「あれ」は俺を死なせない 自分の手で殺したいのだからと、己以外の存在に俺を殺させようとしない 迫ってくる連中は、「あれ」に任せればいいだろう その間に…俺達は、逃げられる 「うー?逃げられた?」 「……らしいな」 ……疲れた が、ここまで走れば、もう問題はないだろう 「夢の国」に遭遇してしまっていたのは、夕方頃 …そろそろ、空が暗くなり始めている ちらり、餓鬼の様子を見た とりあえず、落ち着いているようだ …花子さんくらいか、それよりも幼く見える外見なのだが…結構しっかりとしているようだ ぱ、と手を離し、下ろしてやる 「お前、一人で家に帰れるか?」 「うー!帰れる!僕、ちゃんと帰れる!」 うーうー! そう言って、携帯電話を見せてきた餓鬼 …なるほど、その気になれば、家に連絡も可能か 多分、さんざ親に怒られるだろうが ………と、言うか、最近はこんな小さな餓鬼でも携帯を持っているのか 時代は変わったもんだ 「そうか。それじゃあ、気をつけて帰れよ」 「うー!気をつける!うーうー!」 くるり 俺は、その餓鬼に背を向けた あの心配性の弟を心配させないよう、さっさと帰ろうとして 「…うー…………でも、不吉」 ぽそり 餓鬼が呟いたその言葉に 思わず、足を止めた 「おにーさん、不吉……おにーさんの後ろ、不吉、不吉!うーうーうー!!」 「…不吉?」 「うー!首、危ない!不吉不吉不吉!うーうーうーうー!」 俺の方を、じっと見て 餓鬼は、そう訴えてくる す、と俺の後ろを指差して 見えていないはずのそれを指差して…宣言する 「死の呪い、狙われてる………不吉、うーうー!」 「………」 …ごそり 俺は、懐からタバコを取り出した それを咥え、ライターで火をつけ… 「………あぁ、知っているさ」 と、そう答えた う?と、こちらの反応に、餓鬼はきょとんとして …俺は、その間に、さっさとこの場を立ち去る事にした 「……………」 首筋をさする 「夢の国」は随分と強大な都市伝説だ だからこそ、「あれ」を出し抜く可能性も考えていたのだが ……駄目だった、か まぁ、死にたい、という願望がある訳でもないが 「…怯えて、神にでも祈ってガクガク震えてろ、ってか?」 ………冗談じゃない 来るなら、さっさと来い その時が、てめぇの最後だ 俺は、逃げも隠れもしない てめぇを殺す為に、てめぇを見つけ出し、死の宣告を受けたのだ さっさと来い、俺を殺しに来い その時が、俺の最後ではなく………てめぇの、最後だ 「………うー」 じ、と 少年は、白衣を着た男が立ち去っていく後ろ姿を見つめる 少年には、はっきりと見えていた訳ではないが…感じ取れた あの男の首を狙う、不吉な存在を しかし、あの男は、それを知っていると言っていた ならば、問題はないのかもしれない 自分は、あの存在を指摘した 不吉だと、そう教えた …あとは、彼の問題なのだ てちてち、少年は帰路に着く そうしながら、携帯で……いくつかの掲示板に、書き込みをはじめた 少年には、戦う力はなかった 少年が契約している都市伝説には、他の都市伝説と戦えるような力はない ……だから 少年は、戦えない代わりに、自分ができる、精一杯の事をするのだ 少年は、同じ「組織」の仲間たちが大好きだから だから、仲間の為に、できる事をするのだ それは、噂の操作 「夢の国」に、弱点を作ってやる うまく行くかどうかは、わからない 賭けのようなものだが…やってみる価値は、あるだろう さぁ、忙しくなる 掲示板への書き込みだけじゃない 自分ができることを…自分はこれからたくさんたくさん、やっていかなければならないのだ!! うーうー、知ってる?「夢の国」!「夢の国」のお話! 僕は知ってるよ。知らないなら教えてあげる。うーうー! …夢の国の着ぐるみの中の人は、奇形なんだって 夢の国では、子供を捕まえて、臓器を取り出しちゃうんだって 夢の国に不利益な事をいうと、黒い服の男の人がやってくるんだって きひひひひひっ、怖いよね? そんなの、「夢の国」なんかじゃないよね? そうだよ、「夢の国」は僕らに夢をくれる場所だ 「夢」をくれる為に対価は必要だけれども、確実に夢を与えてくれる それは、「悪夢」なんかじゃない、輝ける夢じゃなきゃいけない わかるかな? そんな怖い噂、「夢の国」なんかじゃない だから、ね、そんな怖い「夢の国」に襲われそうになったら、こういえばいいのさ 「お前たちなんて、「夢の国」じゃない!!」 ってね そうすれば、あいつらは苦しむはずさ 「夢の国」であるはずなのに、それを否定されるんだから 自己の存在を否定されて、苦しむのさ その隙に逃げればいいんだよ そうそう、これ、みんなにも教えてあげてね? みんなで知っていれば、大丈夫 みんなで対策法を知っていれば、襲われたって、大丈夫だからね きひひひひひひひひひひひひっ!!! 「夢の国」はいつ気付く? 「本当の王様」の願いに 元あるべきだった、あの姿を はたして、「夢の国」はいつ気づく事が出来るでしょうか? Red Cape 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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「ふぅ……」 秋祭り、三日目 お化け屋敷から出て、タバコを口にする …昨日のあの戦いの様子など嘘のように、街は賑やかさを取り戻していた 新聞でもテレビでも、今回の件の話題はほとんど出ていない きっと、どこかの誰かさんたちが、そう言った情報を封じ込めているのだろう 世界とは、そう言う風に出来ているのだと、いつからか気付くようになってしまった ……思えば それに気付いたからこそ、今の自分がいるのかもしれない そうとも、思う 「兄さん、休憩?」 「………あぁ」 お化け屋敷のすぐ傍の出店でバイトしている弟に、声をかけられた いつも通りの、笑顔 さぞや、女性客をひきつけている事だろう 「…お前は?」 「僕は、もうちょっと後で休憩かな」 そうやって話している間にも客が来て、弟は対応している 自分と違って、こいつはこう言った対応がうまい 昔は人見知りで泣き虫だったくせに、いつからかこうやって逞しくなっていた 一卵性の双子 外見は、全く同じなのに 中身は、こんなにも違う 「…………」 …気付いていないとでも、思っていたか お前が、何か得体の知れない連中と接触している事を 気付いていないとでも思っていたか お前が何をしているのか、俺が気付かないと思っていたのか 気付かれていない、と思うなら思っておけ 俺とて、お前に報せたくない事をしている、しようとしている …だから、これはお互い様なのだ 「ね、兄さん。僕の休憩時間になったら、お昼にしようよ?お弁当作ってきたよ」 「…こう言う時くらい、屋台で済ませばいいだろう」 「え~、でも、こう言うお店のって大抵ボッタクリだよ?」 …そのボッタクリ値段で飲料を売っているお前の言えたことか そうは思ったが、彼は口に出す事はなく ただ、タバコの煙をゆらり、登らせるのだった …首筋をさする その時は、まだ、来ない 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話